ドーパミンとは?

ドーパミンとは?

ドーパミンは、中枢神経に存在する神経伝達物質の一つです。アドレナリン・ノルアドレナリンの前駆体で、意欲や喜び快楽集中力、運動の調節といった機能を担っています。

ドーパミンは快楽物質とも呼ばれていて、楽しいことをしている時や目標を達成したとき、褒められたときなどに分泌されます。やる気を出してくれるのも役割の一つです。

アルコールを飲むことによって気分が良くなるのもドーパミンが放出されることで脳内の報酬系という神経系が活性化するためです。

また、ドーパミンは体の隅々における末梢でも多くの機能を担っています。例えば、消化管における副交感神経への作用で胃の運動を緩和したり、内臓における血管の拡張を行います。

ドーパミンは睡眠(昼寝を含む)で蓄えられ、翌日、そのドーパミンが消費されます。ドーパミンの量は限定的です。

ドーパミンは依存症の原因物質

ある行為でドーパミンが放出されて快感を得ると、脳はそれを学習して、再びその行為をしたくなり、さらに大きな快楽を得ようとして努力をするようになります。

快楽を得ようとして努力をするのが度をこすと、依存症、例えばギャンブルやゲーム、アルコールの依存症などになります。

依存は微々たるレベルで始まりますが、そのうち自分で制御するのが難しくなってきます。

現代は簡単にドーパミンが出せるもので溢れている

現代は、テレビやインターネット、SNS、ゲームなどで簡単にドーパミンが出せるもので溢れているため、簡単にドーパミンが出せます。

しかし、簡単にドーパミンを出していると耐性ができてしまって、より楽しいものをひたすら求め続けるようになり、他のあらゆるものに刺激を感じなくなり、無気力になったりします。

耐性ができてドーパミンが不足すると、様々な身体的・精神的な症状が現れます。集中力が落ちたり、モチベーションが低下したり、鬱状態に陥ったりすることがあります。慢性的な疲労感もドーパミン不足の一つの症状です。

テレビのチャンネルを頻繁に変える人、YouTubeなどですぐにスキップする人、SNSがいつも気になる人、何をするにも億劫な人などは耐性ができているのかもしれません。

ドーパミンと快楽・苦痛の関係はシーソー

これだけならさほど問題はないかもしれませんが、ドーパミンと快楽・苦痛の関係はシーソーに似ており、快楽の後に苦痛が訪れることがあることに注意が必要です。

快楽と苦痛は脳の同じ部分で処理されることがわかっており、しかも両者は、傾きをなるべく水平に保とうとする自己調整メカニズムが働く、いわばシーソーのような関係にあります。

脳内にあるシーソーが快楽の側に早く大きく傾くほど強い快楽を感じますが、その反動として、苦痛の側にもシーソーが傾きます(相反過程理論)。

そして耐性ができると、快楽の事後反応である苦痛側への偏りも強く長くなります。

ドーパミンは自分でコントロールすることが重要

苦痛を解消するには、ドーパミン源(スマホやギャンブルなど)と距離を置くように自分をコントロールしていくことが有効です。

ドーパミンは生きる意欲にも繋がっているので、ドーパミン源を完全に断つことはできません。スマホやギャンブルなど、すぐにドーパミンを出せるものとは距離を置き、読書や運動、旅行、人と会うなどゆっくりドーパミンを出せるものとのバランスをとることが有効です。

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